たかがトング、されどトング ~ステンレス製トング~
週末になると、気が向けば料理を作る。
故に調理器具には色々拘りたいのは山々ではあるが、スペースの問題で我慢。
キッチンはあくまで奥さんの城だから凝って物を増やして機嫌を損ねてもイイこと無いし。
と、言いつつ知らず知らずのうちに目立たないよう徐々に増えてしまってるものもある。
その代表がトング。
気が付けばそこそこの数が揃ってた。
数年前に右手の親指を痛めて長いこと治らなかったことがあった。
その時盛り付けが出来なくて困ってたが、トングを使ってみたところ楽にものが掴めて随分と助けられた。
以来トングが気になるようになり、知らず知らずの内に増えていった。
そんな数ある我が家のトングの中でも大変お気に入りのものがある。
それがこの焼肉トング。何とも言えない優しい挟み心地で大変使い勝手が良い。
それ程力を入れなくても軽く掴める不思議なトング、親指が楽だったなぁ。
キッチンだけにとどまらずBBQでも大活躍してた(そもそも焼肉用だからそりゃそうだろうが)。
そして前面に押し出された堂々たる「made in 燕三条」の文字。
そこから来る揺るぎない安心感と見た目の質感はたまらない。
ダメ押しはトングに特化したメーカーで数多くのトングをOEM供給してる㈱田辺金具製ってところ。
これはユニフレームからもユニセラトングとして発売されている。
焼肉トングの購入価格は近所のホームセンターで確か税込700円くらいだったかな。
ユニセラトングは同じホームセンターのキャンプ用品コーナーで1、100円くらいだったような。。。?
こちらは逆パターンで失敗した例だが、
これはスノーピークのピッツというトングで、これもスノーピークではなく片力商事のピティトングにしておけばお値段は半額近い。ただピティトングはシルバーでピッツはブラック。
別にブラックだのスノーピークだのに拘った訳では無くピティトングの存在を知らなかっただけ。
ピッツは定価1,400円、ピティトングの定価は800円。
正直に書くと燕市で作られた物にしては珍しく頼り無さを感じてしまうのは否めない。
特に噛み合わせはイマイチどころでは無い。
いづれにしても我が家では先の細いトングと言えばクレーバートングを使うので、これはまったく必要なかったかな。
これが我が家のクレーバートング。
おや? と思う方も多いでしょうね。細いのに作りがしっかりしてるせいか先がずれることなく大変使いやすい。
このトングはBBQの際、焼く用のトングとは別に1人1つ使ってた必需品。
でもあるが、使いやすいのでキッチンでも必需品となっている。
唯一気になるところを上げるとすると、、、
写真は上から大、小、エコノミーだが大と小の付け根部分が洗いにくい。
この作りだとしっかりしてるんだろうけどエコノミーでも十分なクオリティだと思うので、同じような作りにしてくれたら洗いやすいんだが。。。
と、言っときながら購入当初はこの作りが妙にかっちょよく見えてお気に入りだったのは事実だけど。
ふとここで気が付いた。
以上はどれも置いた時に先がテーブルなどに触れないよう工夫されている。
こんなオーソドックスなトングでさえ近頃のものは先が浮くようになっている。これは可もなく不可もなく。
そして元祖ゆびさきトング。これは1つあると便利かも。
と、みなさん思ってることでしょう!
焼肉であれば仙武堂の焼肉トングもしっかり肉を掴んでくれて扱いやすい。これも、おや? でしょうか。
〆は柳宗理のステンレストング(穴あき)。これはとても不思議なトング。
見た目が美しいだけではなく、理由は解らないけどとにかく扱いやすい。
開き具合と言い先の角度と言い大きさと言い、何故かどこでどう使ってもドンピシャ!
柳宗理さんがどんな方かは全く知らないけど様々な実践経験を元に作られてるんだなぁと感心させられる逸品。
これはもうここでウンチクを語るよりも既に多くの方が使ってると思われるので、以上。
ただ大きなお世話だろうけどこれから購入を考えてる人が万が一ここを見た時の為に、老婆心から1つだけ気になるところを上げておく。
このトングを購入したときは会社が早く終わる度にロフトやハンズや新宿の某デパートなどを色々歩き回ってやっと見つけたのが、なんとフラっと寄った身近な(個人的に)船橋の東武デパート。
穴なしは比較的取り扱われていたが、穴あきはそこ1ヶ所だけだった。
そんなことせずにネットで買えばえんでねぇの?
なんだけど、
偽物が多いと聞いていたので急ぐもんじゃないし多少高くついても実店舗を探して購入した。
そもそも包装が全く異なるらしいので、参考までに写真をUP。購入の際はご注意を!
最後に1つ。
この形のトングは絶対使わない。柄の部分が内側に曲がってコの字、あるいは四角い(あるいは楕円の)筒状になってるもの。
この形状では肉汁や煮汁など掴んだものの水分が入り込んだ場合に洗いにくい。
コの字だと洗いにくいだけだが、筒状のものは洗いようがない。
これは衛生面だけではなく子供が幼い頃料理を手伝ってくれてた時に、肉を掴んで上に向けて持ってしまい熱い汁が柄の中を伝って間一髪で火傷するところだったことがあった。
個人的にはこの形状のトングに関しては良いことは全くない。
それ故トングはここに上げたように1枚ものの柄のものばかり。
以上が所持してる中でもしっかりした作りで存在感のあるお気に入りのステンレス製トング。
だが時にはテフロン加工されたフライパンや鍋でも安心できる耐熱樹脂のものを使うこともある。
「たかがトング、されどトング」の後編としていくつかある中でおすすめできるもののうんちくを語っちゃおっと。
などと、いきなり終わってみた。