炒め鍋が山田工業所からリバーライトに変わった瞬間
1週間前(先週の火曜日)まで楽しみに使ってたリバーライトの炒め鍋。
使い始めてそれ程年月が経ってるわけでは無かったが、油もイイ感じに馴染んでて、手にもイイ感じに馴染んでた。
さてこれからって時に前々回の記事の通り、母親の元へ旅立って行った。
そんなことから再び炒め鍋を購入することとなったが、炒め鍋は一番使用頻度が高いのでなるべく早めに欲しい。
だが全く同じものを再購入ってのも芸がないのでいくつか候補をあげた。
それらの中から実際に手に取り比較しながら決めたいので、前日別件で行ったばかりで2日連荘になってしまうがめげずに翌水曜もかっぱ橋へ向かった。
新たに調達した炒め鍋は、思い入れのある山田工業所に戻ったのか、はたまた再びリバーライトなのか?
それは後にして、、、
その前に、
フライパンは山田工業所とリバーライトのものを現在使用中だが、炒め鍋は長いこと使ってた山田工業所からある時t-falに変わった。
そもそも炒め鍋が山田工業所から何故初体験であるt-fal→リバーライトとなったのか?
その経緯を備忘録と思って長々と書き綴っておいた。
★★★ ほんとに長いよ。 ★★★
自分の中でフライパンとは2種類を意味してる。
1つは紛らわしいけど一般的にイメージされる淵の浅い「フライパン」。
もう1つは深さのある「炒め鍋」。
その分け方は以下のような感じかな。
(写真は使用中のフライパンではなく、イメージしやすいと思ったものをネットから拾ってきた。)
淵が浅く平べったい鍋は「フライパン」。深くて丸みを帯びている鍋は「炒め鍋」。
フライパンと言った場合は、
上の写真のフライパンのみを指してる場合と、
上の写真のフライパン+下の写真の炒め鍋を合わせて言ってる場合がある。
人に説明してるときなど状況によっては自分でもややこしいことがあって困る。
さてさて、
我が家にも大きさや形の異なるものが数種類ある。
その中のいくつかはフッ素加工のフライパンだが、そのほとんどは奥さんが使ってるもの。
使い方が悪いのかフッ素加工のフライパンはどこのメーカーの製品もそう長くはもたない。
そのせいで予備の買い置きまでしてある始末。
往々にして寿命が来る頃には色々な意味でイイ感じに馴染み愛着が湧いてるせいか、ヤバイと思いながらもしばらく使いがち。
奥さんはダイヤモンド・コートのフライパンとT-Falのフライパンがお気に入り。
理由はダイヤモンドはいかにも強そうで、T-Falは有名だからだそうだ。
まぁ、そんなところだろうな。
ある時、自分用の炒め鍋のコーティングがそろそろ寿命なことに気が付いた。
(自分用のフライパンは成り行きで炒め鍋だけフッ素加工されたものを使ってる(使わされている)。)
奥さんにその話をすると、当然予備の買い置きが登場するのかと思いきや、
『フッ素加工のフライパンて体に良くないんだってよ。
ダイヤモンド・コートもフッ素加工なんだって!』
と、言い出した。
今更かよ。。。(汗
どうやらその辺の諸々についてはあまり知らなかったらしい。
確かにフッ素加工の類は体に悪い云々といった心配もあるだろうけど、それよりも時代に逆行した使い捨て感覚が浸透して当たり前になってることの方が許せない。
我が家の買い替え頻度からしてコスパも最悪、そもそもフライパンの買い置きって何なんだよ!?
奥さんに対する批判ではなく、フライパンに対して買い置きまで考えさせられてしまう消費者も稀だろうけど少なくともここには1人居る。
フライパンがセールで安く売ってたから買っておこうって、なんかヘン。
『フッ素加工のフライパンを使ってるプロはいない。』
『鉄のフライパンがプロに使われてるのは意味があるから。』
『鉄のフライパンはメンテをしっかりやれば一生物。』
:
:
など、色々と言われても別にプロじゃねぇし、メンテなんか明らかにフッ素加工のフライパンのが楽。
人に寄っちゃフッ素加工のフライパン命ってこともあって全然不思議ではない。
忙しい働く主婦が「フライパンなんかに拘ってる場合じゃ無いわよ!」って事ならそれはそれでアリだと思う。
だけど、
フッ素樹脂が少しずつ剥がれて体内に取り込まれると、体にどのような影響が出るのだろうか?
体に悪いという人も居れば無害という人も居るし、高温で熱すると有毒ガスが発生して飼ってる鳥が死ぬとかいう話も聞いたことがある。
どこまでが本当なのか真偽のほどはわからないけど、散々普及しまくった今、万が一にでも「フッ素樹脂は人体に影響、大あり!」なんてことだったとしたらそれこそ一大事だ。
故に自分の中でどこまでが本当なのか明確になってない今は、フッ素加工のフライパンを肯定も否定もするつもりは全く無い。
ただ、本当でも嘘でも悪い話を聞いてしまうとはっきりするまでは避けたくなるのが人間だということも事実ではあるけど。
そういった諸々とは関係なく、
車以外、特に趣味系だと比較的マニュアルが好きで手を掛けたい方なので、趣味の一環である料理に使う道具も手のかかるものが好き。
とはいっても鉄のフライパンはツボをいくつか押さえとけば世間で言われてるほど手はかからないと思ってるけど。
奥さんは炒め鍋が寿命を迎えたちょうどその日に近所の友達とランチをしてて、
『フッ素樹脂って体に取り込んじゃダメで、ダイヤモンド・コートだろうがマーブル・コートだろうがフッ素樹脂に混ぜてコーティングしてるんだわよ。』
と言われて、わざわざ探して買って来るほど信じてたダイヤモンド・コートに裏切られたような気持ちになったらしい。
そしてなんと、寿命を迎えたMy炒め鍋と一緒に使用中のフッ素加工のフライパンも処分すると言い出した。
だが既に買い置きしてあるフライパンまで処分するのはもったいないので、それらはある程度使ったらセラミックのフライパンに買い替える、、、と、妙に意気込んでいた。
主婦目線だと朝ちょっと使うにはフッ素加工はめちゃくちゃ便利なことこの上ないってのは理解できる。
セラミックは未体験なのでよくわからないけど、そこそこ扱いやすいだろうしフッ素加工のものより寿命も長そう。
扱いやすさは鉄以上フッ素加工未満くらいな勝手なイメージがある。
将来的に鉄のフライパンを使う可能性もあるといった期待を込めて、油の使い方に慣れる意味では少なくともフッ素加工を使い続けるよりは良い方向へ行きそうな気はする、と喜んでおこうかな。
そもそも奥さん用のフッ素加工のフライパンと自分用の鉄のフライパンがキッチンを占拠してることを考えたら、同じ鉄のフライパンを一緒に使える日が来ることを切に望む。
(逆の意味で奥さんも同感だったのかも知れないけど。)
さて、
その炒め鍋だが幸いなことに買い置きしてなかったらしく、新たに購入することとなった。
まずは近所のある店で以前から気になっていた銅の炒め鍋を見に行った。
実際に手に持ってみると、やたらぶ厚くて重たい。
こんな重たい炒め鍋を煽りながら炒めるのはしんどそうだし、なにより使う人のポンコツ化がどんどん加速してる今となっては今後更にしんどくなっていくだろう。
いやそれよりも、
そもそも銅製の炒め鍋や中華鍋の類は種類が少ないらしい。
もしかすると銅って炒め鍋には向いてないのか?
素人的には柔らかい銅でも叩き出せば固くなるので炒め鍋でもイケるように思ってしまうが。。。
店員さんは、
「拘るなら自分が扱いやすいようにオーダーすれば、職人さんが銅で打ち出してくれる。」
などと言い出したが、勿論とてつもないお値段。
とんでもねぇこった。
オーダーするくらいの勢いで欲しいと思ってたら最初から浅草の銅銀銅器店まで足を運んでる。
元々いつもショーウィンドウ越しに眺めてて『カッチョええ!』と、思ってただけだし。
やっぱりセオリー通り山田工業所かリバーライトの2択だな。
いや確かにリバーライトの炒め鍋も人気ありそうだし気にはなるが、気持ちは山田工業所一択かな。
男の炒め物料理と言ったら山田工業所の北京鍋だぜ!!
とばかり山田工業所の打出し鍋を探しに中華鍋のコーナーへ行ってみた。
フッ素加工の炒め鍋を使う前は山田工業所の北京鍋を使っていたが、残念なことにあることがあって再起不能にしてしまった。
もったいねぇことをしたもんだ・・・凹
そのタイミングで奥さんが大きなお世話なことに気を利かせてフッ素加工された炒め鍋を買ってきてしまったくれてた。
今回寿命を迎えたフッ素加工のものは2つ目、我慢しながら使ってたせいかその間が長く感じてただけにとても嬉しい。
イイ機会だと喜んでたら山田工業所の北京鍋は扱ってないとのこと。
凹
そう言えば学生時代は地元の飲食店の厨房で長いことバイトをしてたけど、そこで使ってたのも山田工業所の北京鍋だったなぁ。。。
山田工業所なんてそもそも知るわけもなく、そこの店長からうんちくを聞かされて初めて知ったメーカーだった。
そこで料理の基本を教そわったので思い入れのあるメーカーだ。
そして亡くなった地元の親友も拘っており、婿入り道具にすると言いながらわざわざ中華街まで山田工業所の北京鍋を買いに行き、しばらくの間買ってきた北京鍋について散々うんちくを聞かされ続けた思い出もある。
聞かされてるうちにバイトでも使ってたし馴染みもあったせいか気が付けばこちらまで婿入り道具にしてるし、、、といった感じだった。
ちなみにその親友も趣味の一つが料理ってだけで、こちらと同じ普通のサラリーマンだった。
山田工業所の北京鍋を自分でも使うに至った経緯をあれこれ思い返してたら、扱われてないってことでちょっと残念な気持ちになった。
諸々の思い入れを断ち切り前向きに、、、前進あるのみ!!
ここはひとつ、イイ機会だし未体験ゾーンのリバーライトに目を向けてみましょうか。
そんな流れでリバーライトのコーナーを見てみると、ちょうど炒め鍋だけ在庫切れ。
フライパンしか無い。
もうやめた、この店からは撤収〜♪
自分の料理は炒め鍋が無いと成立し難いのでなるべく早く欲しかったけど、他の店は寄らずに諦めて真っ直ぐ帰宅。
そしてそのままパソコンに向かった。
ネットで買うなら迷わず山田工業所の北京鍋。
そう決めてたが炒め鍋や北京鍋について書かれた諸々のサイトを眺めているうちに、リバーライトの『極』の方も気になり始めていた。
使用中の『極』(フライパン)は確かに快適だけど、厚みも形も使い方も異なる炒め鍋は未体験ゾーン。
鉄なのに錆び難くくお手入れも楽ちんらしく、とても評判が良い。
ぅ~ん、そう言えば我が家のリバーライトのフライパンも錆びないしあまり気も使わないなぁ。
って、どっちも同じ窒化処理された鉄なんだからそりゃそうだろ!
なんでしょうけど。
(山田工業所のフライパンもあまり気使ってない割りに錆びないけどな。)
ぅ〜ん、山田工業所かリバーライトか。。。
そこそこ悩んで、
山田工業所は散々使ってきたこともあって、炒め鍋でも評判の良い『極』を体験してみたくなった。
ポチッとな。
そう、ここはひとつ前進あるのみ!!
サイズは28cmをチョイス。すぐに届いた。
早速油慣らしを終えて使ってみると。。。
コレコレ、この感じ。
やっぱ煽りながら炒める鍋なら鉄鍋に限る!!
それにしてもこの『極』はバランスが良いのか、とても煽りやすい。
流石人気の商品だけあるな。
昔使ってた北京鍋も使いやすかったが、これもなかなかなもの。
いや、むしろこちらにして正解だったかもしれない。
その扱いやすさに「こんな物も進化してるんだなぁ。」とつくづく。
出来上がった料理を食べてみると。。。
コレコレ、この感じ。
やっぱ煽りながら炒める料理なら鉄鍋に限る!!
フッ素加工のアルミ鍋では腕が悪いのでどう頑張っても柔らかく仕上がってしまい、味もそれに伴った感じ。
だがこれだと最高に旨い。
仕上がりは細かいことはさて置き、鉄板の厚さは1.6mmなのにお気に入りの鉄製フライパン(26cm/2.3mmの山田工業所の打出しフライパン、重いけどかろうじて煽れる。)に勝るとも劣らない。
野菜炒めを作ってみると、それぞれの野菜はシャッキシャキなのに中まで火が通っており歯応え抜群に仕上がる。
料理が上手くなったような錯覚に陥ってしまうほど違う。
我が家の特性具沢山チャーハンも具にした野菜はシャッキシャキでご飯はパラパラ。
材料全ての良さが生きててそれぞれが主張してるのに一体感があって抜群に旨い。
普通のいつものチャーハンが高級中華料理店のチャーハンに勝るとも劣らないチャーハンに大変身!
見た目まで違って見える。
。。。写真じゃわかんねぇな。
ちょっと使った感じでは、文句無し。
わかりきってたことだけど、メンテもしやすい。
だがこれはリバーライトの『極』の炒め鍋だからでは無い(かな?)。
料理の出来栄えは山田工業所の北京鍋を使ってた頃と変わらないように思う。
ただ、なんだろう?
使い込んでくうちに、間隔が空き過ぎて曖昧なところもあるるせいか長いこと使ってた山田工業所の北京鍋より扱いやすいようにも思えてきた。
勿論使い始めてすぐの頃は場合によって油返しをしてもくっつくことはあったが(特にご飯もの)、油が馴染んでる今はそんなこともあまりない。
鉄のフライパンは、まず野菜炒め系の細かい野菜がくっつかなくなって、次は肉類、最後は焼きそばやチャーハン、パスタなど炭水化物系がくっつかなくなりながら出来上がっていくと思ってるんだけど、そこまでたどり着く速さは他メーカーの鉄のフライパン(他ったって山田工業所とロッジしか知らないけど)よりも速いように思う。
このフライパンに限ったことでは無いが、ほんと鉄のフライパンは慣れると扱いやすい。
と思うのは、あたしだけ?
奥さんから、
「ほかの鉄のフライパンは黒いのにコレはなんでグレーっぽいの?」
と素朴に聞かれたので説明すると納得のご様子。
尋ねられた内容はさて置き、どうやら鉄のフライパンも気にはなってるようでちょっと安心。
これは焦らず無理強いせずに、ゆっくり洗脳していけば晴れて一緒に鉄のフライパンってのも夢じゃ無いかも。
早くこっちおいで~♪
久しぶりに育てる楽しみが出来た。
これから長い付き合いになるが、こいつも良い感じに黒くなるよう大切に育てていこっと!
なが~~~い話だったが、
以上のような経緯でリバーライトの炒め鍋を育ててたんだが、、、
そんな訳でその子は母親の元へお婿に行った。
さて悩みに悩んだけど、かっぱ橋から帰った数日後にやっと代わりの炒め鍋を決めた。
山田工業所の30cm/1.2mm平底鍋か、
はたまた
リバーライトの30cm炒め鍋か。。。
ポチッたのは、
「リバーライトの30cm炒め鍋」でした~!!
一昨日届いた。
これからまた再び1から育てていく訳だが、それはそれでとても楽しみかな。