ハサミ型のトングの謎
海外の料理本を眺めてるとよく登場するこのトング。何故か売ってるのを見たことがない。
けど我が家には物心ついたときからあった。
遥か昔海外に住んでた母親の幼馴染が送ってくれたとのことだった。
比較的子供の頃から料理が好きだったので、このトングは自分でも使ってたが、これがまた通常のトングよりもすこぶる扱いやすい。
通常のトングは開く角度が決まっているが、このトングは感覚的に掴むことが出来るので子供の自分でも扱いやすく直ぐに便利だと実感出来た。
茹でたりチンした熱々のトウモロコシもこれで挟めば、問題無し。
蒸し器から熱々の中華まんじゅうを取り出す際もこれで掴めば、問題無し。
角煮や煮豚を掴んでひっくり返すのも、問題無し。
茶碗蒸しだって、焼売だって、小籠包だって、ロールキャベツだって、焼き芋だって、天ぷらだって、ガシガシ掴めて問題無し。
結婚する時も婿入り道具にしようと探したが、無い。
その後も何度となく探したけど、まず無い。
そこで痺れを切らしてつい購入してしまったのがこのユニフレームのダッチトング。「似てるし、まえっか」みたいな軽い気持ちで購入してみたものの、これがまたデカくてとても扱いやすいとは言えない代物だった。
デカイ肉の塊を煮たり焼いたりする場合は便利だけど、それ以外だとなんせデカイ。
使い勝手は全く別物で通常のキッチンでは邪魔くさいくらいのデカさだった。
そもそも名前からして『ダッチトング』だしメーカーもユニフレームだし、いかにもだ。
これを書きながら改めて使い方を調べてみようとネットを徘徊してみたら、廃番じゃねぇか!
こないだ出て来たステーキプレスも廃番だし、、、なんだか一般的にあまり使い勝手は良く無いとされてるものばかり買ってるみたいに思えて来た。
微妙に凹んだな。
気を取り直して、
数日前母親が我が家の料理本を眺めてて、思い立ったようにこの懐かしいトングを引っ張り出してきた。それを見て思わず、
「お~、それまだあったのか!
長年探してるけど売ってるの見たこと無い!!」
と言うと、最近は使ってないとのことであっさりくれた。
まさか親子2代で使うことになるとは。
ちなみに、大きさの違いはこの通り。妥協して購入したダッチトングのデカさたるや。。。
そう言えばこのトングを探してる時に似たようなトングがアンティーク扱いされて売られているのを思い出したので、再び検索してみると同じ物が値下げされてまだ売られていた。トングのアンティークって。。。
売れ残ってるのが、なんとなく理解出来る気はする。
それにしても、何故このトングは日本で人気が無いのか?
見つけたら絶対買い!!
と、声を大にして言いたいくらい使いやすいのに。
海外からわざわざ送ってくれたくらいなんだから、向こうでも使っててよっぽど便利と感じたんだろうな。
日本で見かけない理由は謎。
不思議だ。。。