T.B.S.F.(TBSF)管理人の本当のひとりごと/日記

ややこしい話しは厳禁、ラフに言いたい放題。
『家族』「料理」「キャンプ」「釣り」をこよなく愛する早期退職プー太郎オヤジのひとりごと(日記)。
※キャンプも釣りもコロナ禍で自粛中な為行けてません(涙
 インドアの趣味である料理ネタばかりだけど、
 それも悪くないと思い(諦め)始めた今日この頃、なんだかなぁ。。。
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塩/ソルト/salt

先日の日記『病み上がりなのに浅草寺までウォーキングして、帰りは珍しく初ソラマチ経由で帰路に』で「“塩談議で盛り上がる”って書いてたけど、塩ごときで盛り上がる程ネタあるんかいな?」
と、ある友人から突っ込まれた。
なるほど一般的には確かにそんな感じなのかも知れない。
そこで今回は塩について書いてみた。
 
 
ある時から料理をする上で、味付けには塩以外の調味料はあまり使わなくなった。
もちろんまったく使わないわけではないが、素材の持ってる味を生かすことを最優先で考えるようになってきた。
それまでは塩はもちろん定番の醤油、味噌、砂糖、酒、みりんに加えてなんでもかんでも、
 ・丸鶏ガラスープ
 ・昆布茶
 ・かつおだし
 ・貝柱のだし
 ・コンソメ
 ・創味シャンタン(昔は味覇/ウェイパァー)
   :
これらを組み合わせて人工的な味を作り上げていた。
長年慣れ親しんだ調味料なだけに、ある程度思うような味に仕上げることは出来てたように思う。
だけど『あること』(後述)がきっかけとなり、なんか違うんだよなぁ。。。
と、思うようになった。
 
今では “塩のみ” で味付けることが少なくない。
何故なら『あること』があって以来色々やってみると「魚や野菜、肉などの素材から出る出汁で充分美味しく作ることが出来る」ことに気付いたから。
素材の味を生かすも殺すも使う塩の塩梅次第なので、料理についての基礎がわかってないド・素人な自分には難しい。
だが色々悩みながら試行錯誤してるのが楽しくてどんどん深みにはまって行く。
素材の味を上手く引き出せて美味しく出来た時は、最高に嬉しい。
 
 
調味料の役目は「料理にその調味料の味を足してあげる」こと。
これは塩、醤油、味噌、砂糖、酒、みりんをはじめ全ての調味料に言える。
調味料はあまり使わなくなったと言っても、否定してる訳では無い。
醤油味、味噌味、甘い味はどれも大好きだし、もう一味、二味かつおだしや丸鶏ガラスープや創味シャンタンなどの調味料の味を加えたくなることも多々ある。
だが不思議なことに素材の味を引き出して料理としての味の幅を広げることが出来る調味料は “塩” であることに、『あること』が気付かせてくれた。
 
料理は奥深いとつくづく。
飽きないな。
 
 
さて『あること』とは。。。
先述の通り、ある時塩は料理に塩味を足してあげるだけではなく、不思議な力を持っていることに気が付いた。
気付いたのは10数年位前に友人と出掛けた時のこと。
友人は自分の店のおにぎりとおかずを持ってきてくれた。
鶏の唐揚げをおかずに白米を食べたかったので、何種類かあるおにぎりの中から塩結びをチョイス。
するとただの塩結びだというのにこれが思いの外旨い!
なんでだろう?
なんの変哲もないただの塩結びなのに、何故か斬新に感じられた。
よ~く味わってみると旨いコメを使ってるようだが、どうやら使っている塩がその良さを最大限に引き出し味を広げているようだ。
かなり衝撃的だった。
友人に「今までただの塩結びがこんな旨く感じたことは無い。」と伝えると、
「なんだろう? 塩に拘ってるせいかな?」
とさりげなく言ってたが、思った通りの答えだった。
「やっぱ塩か!!」
唐揚げはただの白米に主役の座を取って奪われた。
その時からかな、塩を意識するようになったのは。
余談だけど、本気でソルトマイスターの資格を取得しようと考えたくらいのめり込んだ頃もあった。
 
 
日本人の舌にドンピシャな塩は伯方の塩なのかも知れないけど、我が家のキッチンにも塩に無頓着だったその昔は常備していた。
ちなみに奥さんはお気に入りらしい。
(単純にCMの影響なだけな気もするけど。)
キッチンに置く塩は今だとその時の気分や雰囲気、思い付きで変わる。
例えば、これを書いてる時点ではゲランドの塩のセル・ファンがメインだけど、その他鳴門のあらじおが置かれている。
あらじおは少々塩化ナトリウムっぽさがあるけど、魚の下処理用で塩分が必要以上に染み込み過ぎず加減しやすいので扱いやすいことは確か。
元々釣ってきたテナガエビや魚のヌメリや汚れを洗い落とすのに使ってた塩だったが、釣りも行かなくなったので奥さんが試しに魚の臭みを取るための下処理に使い始めたのがきっかけだった。
何故この塩を使ってるのか奥さんに尋ねたところ、没塩の処理的な扱いだったそうだ。
魚の下処理にしか使ってないけど、この塩で下処理した魚の味が徐々に許せなくなってきて近頃は完全に飽きてきた。
だが魚の下処理にしか使ってないので、いつになったら無くなることやら。。。
また食材確保的な釣り、復活しようかな。
ゲランドの塩のセル・ファンは全く文句無し、大変満足してる。
 
テーブルソルトは今のところヒマラヤ岩塩(ピンク岩塩)に落ち着いている。
塩に目覚めてから色々試してヒマラヤ岩塩に行き付いた。
ヒマラヤ岩塩はダイナマイトで採掘してるらしいけど、火薬臭いわけじゃないし日本では品質管理が徹底されてるのでどっかの国みたいに破片が混入してた(そんな話を聞いたことがある)なんてことも無いだろうから安心してる。
安いしどこでも入手できるので日常使いにはお手軽で、肉料理によく合う。
ちなみにピンクは鉄分の色。
そして『多くの希少ミネラルが豊富で塩化ナトリウムの含有量は他の岩塩よりも少なく、数ある塩の中でも健康的な塩』であることも落ち着いてる理由のひとつ。
ヒマラヤ岩塩をソルトミルでガリガリやると少しだけワイルドで雰囲気も良く、テーブルに置いてちょっと使いするにはちょうど良い。
 
先日リアルソルトを頂いたが、以来テーブルソルトは2つ並んでいる。
頂くまでリアルソルトの存在は知らなかったが、肉によく合い旨さを引き出してくれる。
比較的どの肉でも美味しく頂けるが、皮の付いた脂っぽいと感じる鶏でも美味しく頂ける。
「肉にお試しあれ!」と頂いたが、魚にも合うように思う。
ただ野菜にはあまり合わないように思うが、奥さんは「野菜にもGoo!」と言っていた。
せっかく頂いたので、無くなるまでは肉にはリアルソルトを使うようにしている。
試してないが、まーすやーの店員さん曰く天ぷらにも合うらしい。
(旨いんだけど、今のところは自分で購入してリピートしようと思うほどでもない。)
 
 
塩に目覚めてからは色々試した。
中には高額なのに「ただの塩化ナトリウムだな」ってのもあった。
個人的にNGな塩は、料理にただ塩味を加えてるだけで旨味も何もあったもんじゃない塩。
没になった塩は全て奥さんが頑張って長いこと掛けて日々の料理に使いながら消化してくれた。
結果的に生き残っている塩がいくつかある。
生き残った塩達の使い方はキッチンに常備してる塩やテーブルソルトとは異なり、オリーブオイルと合わせてドレッシングにしたり、料理の仕上げにひと振りして味を締めたり、塩のみで味付けする場合などと使い分けている。
いわゆる自分の趣味の料理で使う為の塩。
それらの多くは海塩かな。
海塩はミネラル全体がバランス良く配合されていて、往々にして岩塩よりもまろやかでコクがあって旨い。
選び方は難しいけど料理に使うには海塩の方が好みではある。
奥さんに無理くり消費してもらうことなく生き残ったのは、旨いのはもちろんのこと自宅周辺で簡単に入手できるものが自然と残った(例外もあるけど)が、その全てが海塩。
(旨いが故に一般的に広く知れ渡っているため入手し易いんでしょうけど。)
ただ近頃は細々使い分けるのも面倒になってきて、好きな塩と微妙な違いしか感じない塩や諸事情により気に入らない塩は使い切ってもリピートするかは悩ましいところ。
そんな訳でこれからも使い続けるか否かはさて置き、
以下現時点で使ってる、味は文句無しの塩達について。
まずは外国産。
 
◆マルドン シーソルト
購入先:カルディ、マルミ 他英国王室御用達で世界中のシェフやグルメな人々から圧倒的に支持され続けている塩で、『塩の芸術品』とまで呼ばれている。
マルドンとは社名でマルドンクリスタルソルトカンパニーのこと。
シーソルトは商品名。
これはもはや素人でも料理を趣味としてる人であれば知らない人など居ないほどの人気っぷり。
刺身や寿司、サラダ、天ぷら、肉料理など使われ方は無限大。
まろやかで角が無く物凄く上品な味で、我が家ではもはやこの塩を切らしてしまうと落ち着かない。
既に猫も杓子も感満載な塩ではあるが、確かに素直に『まいう~♪』なんだから仕方ない。
後にスモーク味も出たので試したいと思いつつ中々売ってる店が見つからず、やっと最近手に入れることが出来た。
 
この塩はオリーブオイルと相性が良いように思う。
例えばだけど、
エビと玉ねぎと生マッシュルームとご飯を一緒にオリーブオイルで軽く炒めただけの、ピラフとも炒飯とも焼き飯とも言い難いほど簡単なもの。
最後にこの塩をパラっと一振りすると、たったそれだけでとてつもなく上品で旨い逸品に変身するから不思議。
他には何の調味料も必要ない。
そしてサラダにもオリーブオイルを少し掛けてこの塩を一振り、たったそれだけでさっぱり美味しく頂ける。
 
この塩はそれぞれの素材の味を見事なまでに引き立ててくれる。
そして“それぞれの素材”の中にはこの塩も含まれることがポイント。
実に上品で美味しい塩の味を感じることが出来る。
未体験な友人知人たちには是非一度体験して欲しいくらいお見事な塩。
ただ125gで400円前後と、塩にしてはそこそこのお値段。
ちなみに結晶は奇麗なのでセンスのイイ人がアップで写したらインスタ映えするのかも。

猫も杓子も感満載なだけに、お店や料理が好きな人のブログではさりげなくオシャレに載せて欲しい。
今更これ見よがしなSNSをたまたま見ちゃうと、こそばゆくて仕方ない。

 
 
◆マルドン スモーク シーソルト
購入先:塩屋(まーすやー)ソラマチ店先日やっと、まーすやーソラマチ店で購入できた。
通販だと高いので我慢しながら待った甲斐があったかな。
そんな訳で購入後、それ程月日は経ってないのでまだ思うようには堪能出来てない。
そんな状況ではあるけど今なりに思うところを書くと、
 
開封するとほのかに香る燻製の香りには、なんともそそられる。
『燻製の香りが食材の味を楽しむ邪魔になるのでは?』
と懸念してたが、全くそんなことは無い。
前に出過ぎることなく程よい絶妙な香りが素材に一味加えてくれる。
目先を変えてみたい時など抜群のアクセントになる。
マルドンのシーソルト好きなら買って損は無いと思う。
  
 
◆カマルグの塩 フルール・ド・セル/ペルル・ド・セル
購入先:カルディ 他フランスのカマルグの塩田で作られている高級塩。
今でこそ気が利いた身近な店舗で並んでるのを見掛けるけど、元々は入手困難で貴重な高級品。
『ペルル・ド・セル(塩の真珠)』という名前で売られてた時期があったが今では『フルール・ド・セル』となっている。
本来『フルール・ド・セル』とはゲランド(フランスのブルターニュ地方にある地名)の塩田で取れる初摘みの塩だけを指すものなのに、何故このカマルグの塩田の塩が『フルール・ド・セル』として売られるようになったのかは不明(調べてない)。
販売元が巨大企業の(悪名高い)SALINS DU MIDI(サラン・デュ・ミディ)グループの会社ということで、個人的にはうさん臭くて仕方ない。
この企業はゲランドの塩には全く興味を示さなかったのに、世界に認められるようになると他の塩をゲランドに持ち込み、梱包製品化してあたかもゲランドの塩であるかのように売ろうとしたといった経緯がある。
カマルグの塩職人は悪くないんでしょうし塩としても旨いのに、そんなことがあると『フルール・ド・セル』として売られている時点であまり信用ならない。
 
カマルグとはフランス南部にある地中海に面した地域名称。
この塩はそのカマルグにある塩田で伝統的な手法を守って作られた自然海塩。
日本で購入すると高いのでフランス土産としては人気なのかな?
125gで1000円オーバーと、塩の中では高額な方。
自然を感じられる味(海を感じる味)で、適度な苦みと甘みがあって旨味を感じる。
バランスの取れた心地よい塩。
この塩をつまみに旨い洋酒を飲んでみたい。
(昔やろうとしたら「塩分取りすぎ!」と奥さんに叱られた。)
生野菜や魚に合う。
例えばトマトにひと振りして頂くと、不思議なくらい甘くて旨くなる。
初めてこれでトマトを食べた時は、衝撃的で思わず他の塩を引っ張り出して食べ比べてみたくらい違う。
それくらい旨く感じるが、安易に人に勧められない諸事情とお値段なところが残念。
更に焼いただけの鶏肉に一振りすると、これがまた絶妙に旨い。
我が家特性黒豚ハンバーグ(黒豚粗挽き、玉ねぎ、卵をざっくり混ぜただけ)は全くソース不要、この塩だけで食べるのが最高に旨い。
サラン・デュ・ミディ社云々を置いといて気持ちを切り替えると、本当によく出来た塩だと思う。
ゲランドの塩のフルール・ド・セルにも迫る勢いを感じるところもあるが、味の傾向としてはマルドンのシーソルト寄りなようにも思う。
とにかく良質で旨い塩なのに。。。とっても残念
 
ラベルには作り手の名前が記載されているが、この塩はAlban Mauretさんという職人さんが作ってくれたようだ。
職人さんに寄って味が異なると言ってる人もいるけど、鈍感なせいか大きな違いを感じたことは無い。この塩については素直にパッケージの見た目も味も良いしちょっとしたプレゼントにイイかな、と思った頃もあった。
だがSALINS DU MIDI(サラン・デュ・ミディ)グループの会社が販売してるようなものを人様にプレゼントするってのも気が引けるし、事情をご存知な方だったらもらってもあまり気分の良いもんではないだろうなぁ。。。
と、思い止まった。

・フルール・ド・セル
ゲランドの塩田で塩を作る際、海水を塩田に取り込んだ後最初に結晶し始めたものを掬い取った塩で、品質も味も最高。
いわゆる塩の一番搾り(?)。

 
 
◆ゲランドの塩
外国産のトリはやはりゲランドの塩。
 
ゲランドの塩を輸入販売してる㈱ナックのホームページに、
『千年以上の歴史を持つ塩田を使った古式製法。
それを、奇跡的に守り続けてきた人々による、オーガニックの原点とも言える天日海塩。
 :』
と、書かれている。
塩ってほぼオーガニックじゃねぇーのか?
特に塩田で作られる塩は余計なもんなんて入って無さそうだが?
伯方の塩もオーガニックなんじゃねーの?
塩に無関心だった頃はそんな風に思ってたけど、
数ある塩の中にはそれっぽい雰囲気を醸し出してても実は凝固防止剤などの添加物が含まれてるものがあったり、塩化ナトリウムにニガリなどを加えて人工的にそれっぽくしたものもなどがあるということを知った。
パリ事情に精通したフリージャーナリストのコリン・コバヤシさん曰く『「塩」とは塩化ナトリウムだけで出来ているもの、そう思っている日本人は少なくないだろう。というのも、日本で売られている一般的な食塩は、99%は塩化ナトリウムでできているから無理もない。美食飽食の日本にあっても、本当に味わいのある自然の塩を食べたことのある人は、実はそう多くはないらしい。』とのこと。
自分もその一人だったんだということを思い出す。
 
日本における海外産の塩の歴史は浅くて、それは1997年まで専売公社が92年もの間独占的に販売してた為に仕方のないことだろう。
同年4月以降専売制度が廃止されたのをきっかけに、やっと海外から様々な岩塩や海塩が紹介されるようになって日本でも様々な塩が販売され始めた。
先述の通り個人的には塩に目覚めたのが十数年前のことなので、今よりもまだ世間での認知度が低く周囲には塩談議で一緒に盛り上がれるような人など皆無だった。
例えば「日本で一般的なイオン交換膜法で塩化ナトリウムを取り出しニガリなどを加えて作られた塩と、天日塩(太陽と風によって自然の中で作られた海の塩)を食べ比べると驚くほど違う。」といった話をしたところで「言っても塩だよねぇ?」と、ほとんど相手にされなかった。
(故に自分が塩に興味があることを知ってる周囲の人は今でもほとんど居ない。)
実は両方並べて味わってみると、ほとんどの人が判るくらいの違いがある。
成分のほとんどが塩化ナトリウムの塩は刺激的で塩辛いだけだが、天日塩は刺激的な塩辛さはそれ程強く無くて、まろやかで旨味がある。
塩以外の何らかの「味」を感じるし、それは塩によって千差万別な「味」なので上質とされる塩をいくつか使い分けてるととても楽しい。
 
数ある天日塩の中でもゲランドの天日塩は、その風味と味の良さでフランス国内のみならず、海外でも評価が高い。
南フランス産の塩とは異なり、大西洋岸は陽光と風が穏やかな為塩が結晶化する速度がゆっくりで、その分ミネラル成分がじっくり取り込まれるからだ。
もちろんミネラル分が多いといったことだけが「美味しい」に直結している訳では無く、じっくりと結晶化していく中でニガリの量、鹹味(かんみ/塩味)、苦味、甘味などがバランスが良く保たれていくために美味しく出来上がる。
そこがゲランドの塩の美味しさであり上質とされるゆえんとなっている。
このゲランドの塩は多くの著名なフランス料理のシェフ達の推薦するところでもあり、それはこの塩がいかに料理の味の秘訣となっているかということを示すものでもある。
もちろん今では日本でも様々な料理人から支持されている。
 
以下の①セル・ファン、②エキストラファイン、③一番塩(パッケージの違いは輸入業者の違い)はゲランドの塩生産者組合の職人さん達が化学処理など一切することなく全て手作業で作ったオーガニックな塩。
品質はピカ一の信頼できるブランドなので、気にする人にとってはもってこいなのかな。
その証にどれもNATURE e PROGRES(ナチュール・エ・プログレ)の認定を受けていて、ちゃんとこのマークが付いている本物のオーガニック・ソルト!
 
 
①セル・ファン/セルマリンムリュ
購入先:カルディ、成城石井 他ゲランドの特産品と言えば本来フルール・ド・セル。
故にゲランドの塩と言ったらセル・ファンよりもフルール・ド・セルなんでしょうけど、いかんせんお値段が。。。
初めて買おうとした店ではあまりに高かったので手を出す勇気が無く、このセル・ファンの方を試してみたのがゲランドの塩との付き合いの始まり。
ところがあまりに旨かったので後にフルール・ド・セルも試してみたくなり、意を決して購入。
以来長くお付き合いすることとなった。
 
味は微かに出汁が効いてるような味。
ちょっと摘まんで舐めてみると後を引く感じ。
和食にとても合うように思う。
あまり良いお米じゃなくても塩結びにしたら旨く感じる塩かな。
牛ステーキをはじめ幅広く肉料理によく合うし、脂の乗った魚がまた旨い!
 
 
●フルール・ド・セル『フルール・ド・セル』は日本だとややこしいことに、例えばゲランドの塩生産者組合の販売する塩の場合だと『エキストラ ファイン ソルト』の名称で売られている。
その他、『一番塩』とか『フリュイ・ド・メール』だったりするが、先述の通りカマルグの塩は『フルール・ド・セル』として売られるようになったのは謎。
残念ながら『フルール・ド・セル』は伯方の塩でお馴染みの伯方塩業株式会社に商標登録されてしまっているために日本では使用できない。
カマルグの塩のところでも書いたけど、そもそも『フルール・ド・セル』とはゲランドの塩田で取れる初摘みの塩の呼び方で、どこの誰が何と言おうと他の塩を『フルール・ド・セル』と呼んでる上に商標登録など以ての外、登録を許した方も許した方で「何でもありかよ!」と、思ってしまうのは素人だからか?
これは赤い(白い)ブドウで作ったワインの呼び方である『赤(白)ワイン』をある企業が商標登録してしまった為に、ボルドー産の赤ワインとかブルゴーニュ産の白ワインなどと公の場では呼べない、あの高級ワインのオーパスワンも赤ワインとは呼べないといったくらいおかしなことに思えてならない。
これはメーカーだけの問題では無く一番の被害者は消費者で、混乱の元。
あくまで個人的な話だけど、ものすごい勢いで違和感と憤りを感じる。
(。。。チッ!)
 
②エキストラファイン
購入先:成城石井これは正真正銘本家本元の『フルール・ド・セル』。
しっかりとした塩の味がする完成度の高い塩と言った印象。
カマルグの『フルール・ド・セル』として売られてる塩を「まろやかで甘い」と表現したとすると、対してこちらは「優しい辛口」といった感じだろうか。
実際に食べ比べるとどちらも塩として味があって上品で旨い。
更に抽象的な表現になってしまうけど、カマルグが女性的とするとこちらは男性的。
なんか、わかったようなわかんないような。。。
ただどちらが好きかと問われたら、迷わず本物のゲランドの塩の生産者組合が販売するこっちの『フルール・ド・セル』。
これは一度味わってみると、わかると思う。
母親は「この塩には塩以外の何か旨味を強く感じるのでお気に入り、得に野菜系に合わせるのが好き。」と言っていた。

 
③一番塩
購入先:近所のスーパーこれは難しい。
「何か書かなくっちゃだわ(汗」と言った強迫観念から強いて上げると②エキストラ ファインの方がニガリ感が無く優しく思えるが、それはかなり無理したこじ付け的な感想。
今これを書いてる時の気分かな。
実は何度②エキストラ ファインと比べても「同じじゃね?」と感じるってのが、本音。
 
④フリュイ・ド・メール
購入先:近所のスーパーどっかのサイトで②エキストラ ファインとの比較を事細かに書いてるのを見たけど、頭の中は?だった。
元も子もない言い方をしちゃうと、②エキストラ ファインとの違いなんて微々たるもんで並べて舐めたって大きな違いは感じないように思う(修業が足らんだけか?)。
どっちも大変旨いし、どっちを買っても後悔はしないだろうしほぼ一緒なように思えてならない。
ただ両方並べて一生懸命何度も比較してみると、②エキストラ ファインの方がこちらよりも若干まろやかさを感じる。
さらに頑張って比べると、旨味や後味など②エキストラ ファインに今一歩(いや半歩)届かず的なところを感じることは否めない。
正直これはお気に入りというか比較してたくて何度か買ってみたけど、今使ってるのが無くなったらもういいかな。
微妙な違いを感じるのは事実だけど、味は似たような傾向だし信頼のゲランドの塩生産者組合の職人さん達が販売してる②エキストラ ファインがあれば、わざわざこちらまで買い置きするメリットは全く感じない。
 
 
 
ちなみに、
ゲランドの塩を輸入販売する業者はいくつかあり、知ってる(使ったことある)のは以下の会社だけだけど他にも色々あるらしい。
 
 ⓐ日仏商事㈱ → Home
 ⓑ㈱ナック → Home
 ⓒ㈱オルター・トレード・ジャパン(ATJ) → Home
 ⓓ㈱アクアメール → Home
 
ⓐ、ⓑ、ⓒはゲランドの塩生産者組合で生産された上の写真の①セル・ファン(ⓐ、ⓑ)、②エキストラファイン(ⓐ、ⓑ)、③一番塩(ⓒ)を輸入販売している。
(参考:組合直営の販売会社→LES SALINES DE GUERANDE/レ・サリーヌ・ド・ゲランド
 
ⓓは④のフリュイ・ド・メールを販売しており、それはセル・マラン・ド・ゲランド(Le Paludier de Guérande)という自然海塩メーカーの製品。
パッケージはオシャレなんだけど、安心のゲランドの塩生産者組合が販売してるものではない。
一応ナチュール・エ・プログレ認定のマークは印刷されているので安心なんでしょうけど。

・セル・ファン
細かい粒の塩。

ちなみに、ミルで挽いて使うくらい大きくて洗い粒の塩はグロ・セル。

 
 
ココからは国産の塩達。
 
◆青い海
購入先:イオン、東武百貨店 etc.沖縄の海の塩。
沖縄の沖合2000mから取水した海水を平釜で煮詰めて作った塩。
何にでも合いそうな塩らしい塩、良い意味で味が濃い。
後味もさわやかでほのかな甘みが残る感じで正統派の塩といったイメージ。
そのままというよりも料理に使いたい塩、炒め系の料理なんかバッチ・Goo!
塩結びでも良いお米が引き立ち更に旨くなる。
 
 
◆雪塩
購入先:イオン、東武百貨店 etc.世界で一番、含有するミネラル成分の種類が多い塩。
ギネスにも認定されている。
残念ながら食用塩公正取引協議会の規約に基づき「世界一」とか「ギネス云々」などの表記は出来ないと自社のHPで書いてるが、その昔シールが貼られてたのは印刷じゃないからOKなのか?
 
ふわふわしてるその見た目は言われなければ塩だと気が付かないかも知れない。
「結構かけたかな?」と思っても、思ったほどしょっぱく無いように感じるくらい空気が含まれている。
にがりを感じるのでほんのちょっと苦みがあるように思う。
個人的にはとても上品な味だと思うんだけど、そのせいで “上品” といった表現には賛否が分かれそう。
海水には何も手を加えないまま塩にして、更に微粉状にしたもののように海っぽい。
そのまま口に入れると、口の中で海水が広がるように感じる。
ぬちまーすよりもふわふわしてて、開封すると宙に舞う程。
水で溶いたらクリーム状になりそうなほど細かい。
意外と塩握りが旨い!
母親はこの塩がお気に入りで、幅広く使ってるらしい。
 
 
◆ぬちまーす
購入先:東武百貨店、モリシア etc.これもふわふわだが、こちらよりも雪塩の方がきめが細かい。
だがコクがあり旨味はこちらの方が強く感じる。
そのせいか直接口に入れた瞬間、雪塩の方が塩味は強いのにこちらの方がパンチがある。
 
 

◆◆雪塩 vs ぬちまーす◆◆
実は数年前まではどちらのパッケージにもミネラル検出数でギネス認定されている旨のシールが貼られていた。
最初にミネラル検出数14種類でギネス記録に認定されたのが「ぬちまーす」、その後ミネラル検出数18種類でギネス記録を更新したのが「雪塩」。
だが塩のミネラル検出数について申請があるのは沖縄県ばかりである為、ギネス記録の却下項目である「地域や国が限定されてしまうこと」に該当するとして、ギネス認定委員会は「塩のミネラル検出数でのギネス申請は却下する」ことに決定した。
よって最後に認定された「雪塩」がギネス記録を保持してるということになるのかな。
ただ塩の成分は取水した時の海のコンディションや天候などによって微妙に左右されるらしい。
でもミネラルの検出数で塩の価値や味が変わる訳じゃない(そうだとしたら塩はこの2択になってしまう)ので、客観的にはどーでもイイっちゃ、どーでもイイことなんだけど。
いずれにしても、どちらもミネラルが豊富と言うことには変わりはない。

 
 
◆海の精 あらしお
購入先:東武百貨店、成城石井 etc.日本で唯一塩田で作られてる塩。
伊豆大島の塩田で黒潮が運ぶ海水のみを凝縮し、平釜で煮詰めて結晶させた塩。
ゲランドの塩同様添加物は一切加えられていない純国産の海塩。
甘みとコクがあって日本の塩にしては上品さを感じる。
塩だけど、まいう~♪
特にこの塩で作った浅漬けは、まいう〜♪
焼き魚も、まいう~♪
野菜炒めなんか、最高~♪
これもしっかりとした、塩らしい塩で旨味も強い。
これで握った塩結びは、たまらん!
たまに高級なお米を買った時は真っ先にこの塩で結んだ塩結びを食べたくなる。
塩結びだけじゃなくて黒ゴマとこの塩で頂く赤飯も、まいう~♪
 
今これを書きながら色々想像してたら、この塩の塩結びが食いたくなってきた!!
 
 
◆粟国の塩
購入先:モリシア、沖縄健康市場(送料無料/モリシアと大きく変わらず)初めて口に入れた瞬間、んめぇ~~~!
その一言。
なんのクセも苦みも一切ない。
しょっぱさも少なくマイルドなのにしっかり旨味とコクを感じる塩。
この塩しか使わないって人が沢山いるのも頷ける。
塩化ナトリウムが71%ちょいと低めなのもGoo!
その他はミネラルなので健康的な塩。
これも塩結びに合いますな。
煮物系にも合いますな。
魚にも良く合いますな。
そう言えば最近釣りはご無沙汰だけど、
この塩で焼いたヤマメ、食いてぇ~!!
 
 
 
以上のようなところだが、たかが塩、されど塩。
現時点で自分のベースとなっている塩を紹介してみた。
だがこれらはあまりにオーソドックスな塩で、改めて眺めてみると確かに入手し易いものばかりでつまらない。
未体験の塩にチャレンジして没になった時はその処理がかなり面倒だが(特に奥さんが)、そんなことは恐れず今後も気になる塩はなるべく前向きにチャレンジして新たなお気に入りを発掘していきたいと思う。
(没になった塩の使い道、どなたかご教示お願いします m(_ _)m )
 
塩ごときで盛り上がる程ネタは意外と沢山あるんだな、コレが。
お友達。。。
ご納得頂けたでしょうか? 
 
 
 
★★★ おまけ ★★★
 
これを書きながら思った順位。
「〜使い切ってもリピートするかは悩ましいところ。」と書いたが、今後もリピートしたいか否かの今の気分も書いてみた。
 
01位:マルドン シーソルト
    ※今も昔も変わらずお気に入り
     ・リピート:絶対あり
01位:海の精 あらしお
    ※日本の塩では断トツ!
     日本男子の塩!!
     ・リピート:絶対あり
03位:ゲランドの塩 エキストラファイン
    ※旨くて安心。
     ゲランドの塩と言ったらコレ!
     1位にしたいところだが、
     1位ばっかになっちまうので泣く々。
     母親的には断トツ1位らしい。
     奥さん的に1位なのは。。。
     リアルソルトとのこと。
     (頂いた人を立ててのことと思われる。)
     ・リピート:絶対あり
03位:ゲランドの塩 一番塩
    ※エキストラファインと同じ?
     故に同率順位。
     ・リピート:なし
05位:粟国の塩
    ※文句無し
     これは外せないっしょ!
     ・リピート:可能性あり
06位:青い海
    ※日本の塩と言えば、
     海の精と粟国の塩とコレ。
     それが無くなったら日本は終わり。
     ・リピート:可能性あり
07位:ゲランドの塩 セル・ファン
    ※サラサラしてないけど、
     細かい塩はコレがあればいっかな。
     ・リピート:可能性あり
08位:雪塩
    ※この手の塩の中では断トツ.
     昔海水魚飼ってたが、
     その時の海水の元に似てる。
     気のせいか?
     ・リピート:絶対あり
09位:ぬちまーす
    ※口当たりの違いから、
     微妙に雪塩に届かず。
     でも、まいう~♪
     ・リピート:なし
10位:ゲランドの塩 フリュイ・ド・メール
    ※味は他のゲランドの塩に似てるけど、
     どこか今一歩届かず。
     比較しなけりゃまずまずなんだけどな。
     ・リピート:なし
11位:カマルグの塩 フルール・ド・セル
    ※上品で心地よい甘さは独特かな。
     とっても旨いのに、
     なんせ会社が信用ならない。
     カマルグの塩職人の皆さん、
     ごめんなさい m(_ _)m
     ・リピート:可能性なきにしもあらず
12位:マルドン スモーク シーソルト
    ※12位というか、番外編
     最下位と言った意味ではない。
     別の意味で常備したい。
     絶妙なスモーク味がなんともイイ感じ!
     ・リピート:絶対あり



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