ジブラルタルとは
先日書いた日記の中で、リビーの『ジブラルタル』というグラスについて一言だけ触れた。
↓
日本では「作れない」ではなく「作らない」だった全面物理強化ガラスの食器/DURALEX (デュラレックス)
するとありがたいことに珍しく見ず知らずの方からコメントを頂いたが、その中で “「ジブラルタル」に使われてるグラスって、いったいどのグラス?” と言った質問があった。
ぅ~ん、言われてみると確かにややこしいかも。
コーヒーはかなり好きな方ではあるけど、決して詳しい訳じゃない。
だがせっかくご質問頂いたので、下手の横好きなりに「ジブラルタル」に使われてるグラスについて書いてみる。
(遅くなってすんません m(_ _)m)
頂いたコメントの返信にも書いた通り、一言で言えばそもそも「ジブラルタル 」はブルーボトルコーヒーがアメリカのリビー社のジブラルタルというシリーズの容量133mlの『ジブラルタル・ロック』というグラスに注いで提供したのが始まり。
なんだかややこしいけど、コレがそのグラス↓※わかりづらいので以降、グラスを指す場合は『』で、飲み物の場合は「」でくくるようにする。
中身はダブルのエスプレッソコーヒーに同量のフォームドミルクを注いだもの。
エスプレッソとミルクが同量のコーヒーをコルタードと言う。
〝じゃ「ジブラルタル」と同じじゃん!?″
と言いたくなるけど。。。
使ってるグラスから付けた名前ではあるが、コーヒーに付けた名前ではない。
透明なグラスに注いで、そのグラスを通してエスプレッソとミルクが混ざり合っていく様を目で楽しんで、更にグラスに注がれたコーヒーの味を楽しむもので、
「グラスを通して見る絵と注がれたコーヒー」の両方合わせたセットで「ジブラルタル」と呼ぶ。
その為紙コップで提供することは出来ないので、テイクアウトは無い。
カフェラテやカプチーノとの違いはエスプレッソとミルクの割合。
通常エスプレッソはシングルだとおよそ30mlで、カフェラテやカプチーノの基本は細かいことはさて置きカップにシングルのエスプレッソを注いだら、そこへ一杯になるまでスチームドミルクやフォームドミルクを注いで作られる。
(ミルクは100〜160ml程度かな、ショップによって異なるので気になる場合はネットで検索してみてください!)
「ジブラルタル」のレシピは先述の通り「ダブルのエスプレッソ(60ml)+同量のフォームドミルク(60ml)」なので、より濃いコーヒーの味を楽しむことが出来る。
『ジブラルタル・ロック』は容量の一番小さい133mlを使うので、この量はピッタンコ。
最近はメニューに「ジブラルタル」と書かれていても『ジブラルタル・ロック』と同程度の容量の別の透明なグラスに注いで提供してるショップもあり、漠然と “「ジブラルタル」はグラスの名前から命名された。” とだけを知ってる状態では確かに混乱するかも知れない。
だが、
“それは、昔〇△□だったことが始まり。”
“今じゃ〇△□とは全然違うので、そりゃトリビアだ!”
なんてことはよくあるし、個人的にはそれはそれでショップの個性ってことで許してあげたい気もする。
学生時代は赤羽の喫茶店でバイトしてた時期があり、冷たいコーヒー類をジブラルタル・シリーズに入れて提供してる同業者は周囲に沢山あった。
当時は上野、池袋、新宿、渋谷あたりでも使っている店は結構あったので、実物を見れば「お~、このグラスなら見たことある!」って人も少なくは無いと思う。
特に高校生の頃にデートしてた場所は今と違って新宿、渋谷あたりの喫茶店(今じゃ死語?)が主だったし、同じような世代の方々だったら尚更見覚えのある人は多いことと思う。
今でもジブラルタル・シリーズでアイスコーヒーやアイスオーレなどのコーヒー類を提供している店は多いみたいだけど、特にアメリカンな雰囲気ムンムンの店では定番らしい。
今どきの人からすると逆に新しいのかな?
厚みがあり重たいけどそこがまた古き良きアメリカの雰囲気だとか言ってる人が居たけど、なんかわかる気はする。
今まで気にしたことは無かったけど、改めて思うとコーヒー以外で使うことは少ないかも。
けど他での使い道もそれなりにあるっちゃある。。。かな?
ほぼ酒だけど
・『ジブラルタル・クーラー』(473ml)このグラスは大きくて重たい。
ここまで重量級のグラスなんて、そうは無いように思う。
けどこれに氷を一杯入れて淹れたてのコーヒーを注いでアイスコーヒーを作るとイイ感じ。
そして同じくこれに氷を一杯入れて飲むサワーは実に旨い!
暑さもぶっ飛び!!実はこのサイズだとピカルディの500mlのが出番は多いけど、肉厚なせいか心成しかジブラルタルの方が氷は解けにくいように思う。
シャリキン+ホッピーも500ml前後のグラスだと容量的にピッタンコなんだけど、ワンサイズ下のグラスで注ぎ足しながら飲む方が好きかな。
・『ジブラルタル・クーラー』(355ml)
サワーやホッピーをのんびり家飲みするにもピッタンコサイズ。
特にホッピーをシャリキンで頂いたら も~大変、そのためのグラスか!?
んなわきゃねぇ~けど、
グラスにシャリキン1袋(90ml)をぶち込んだらホッピーを勢いよく何も考えずに一杯まで注ぐ。
もちろん氷は入れない。
この容量のグラスでは濃いように思えるけど、すぐに解けるわけではないのでちょうどいい。
但しかき混ぜたらせっかくのシャリキンが早く解けちゃうので、絶対にかき混ぜない。
↓このくらい飲んだら残りのホッピーを注ぎ足しながら飲むのが好き。シュピゲラウやリーデルの極薄ビアグラスで飲むと旨いので、時にはそれも悪くはない。
けど雰囲気まで含めるとこっちの勝ち、抜群に旨い!
雰囲気って大切だな!!
( と言ってもこのサイズで出番が多いのはピカルディの360ml(↑の写真)だけど。)
極々稀にこれでビールを飲むこともあるが、不思議なことにいまいち旨く感じないのは気のせいか?ジブラルタルやピカルディは外国製だというのに何故か日本の酒も良く似合う。
・『ジブラルタル・ロック』(266ml)ジブラルタル・シリーズなのにあまりコーヒーは飲まないグラス。
これは酒類をロックで飲むときに使うとGoo!
今はほとんど飲まなくなったけど、特に洋酒のロックはよく似合う。
この重厚なグラスでウイスキーを飲むとすこぶる旨く感じるし、アメリカンテイストを一番感じるグラスでもある。ウイスキーを気取らずラフに荒っぽく飲むにはピッタンコなグラス。
ピカルディは焼酎のロックを飲むなら右に出るグラスは無いと思ってるけど、洋酒だったらこっち。
もちろん焼酎のロックが合わない訳では無い、これで飲んだって雰囲気抜群!
今じゃロックグラスはこれかピカルディしか使わないので、頂いた高級ロックグラスは皆食器棚に眠ったままとなっている。
恐らく今後も出番は無いだろうな。
・『ジブラルタル・ロック』(133ml)最後はブルーボトルコーヒーで「ジブラルタル」に使われてるグラス。
参考までに品番は15248。
このグラスはかなりお気に入りで、「ジブラルタル」はもちろん酒やそれ以外でも出番は多い。
今じゃ控えてるけどバーボンのロックはこのグラスで飲むことも多かった。梅ロックなんかもイイ感じだし、キンキンに冷やした日本酒にも合う。
飲み物じゃないけど自家製ドレッシングもよく似合う。「ジブラルタル」だけで終わらせるのはもったいないグラス。
多少コーヒー好きってだけの我が家にあるジブラルタル・シリーズだけでもこんだけあって、更に他にもワイングラスやビアグラスなどのラインナップがある。
検索キーワードに “ジブラルタル” を含めるとそれらがワラワラとヒットしてくるので、シリーズ名であることを知らないと、これまた混乱するかも知れない。
ご質問頂いた方のコメントへ返信した内容のダラダラバージョンっぽくなってしまったが、一番言いたかったことは
「ジブラルタル」とはグラス込みでの呼び方!
ということ。
簡単で恐縮ですが、そういうことなんです。
ご理解頂けたでしょうか?
コメント
こんにちは
とても分かりやすくて詳しいご説明ありがとうございます。お陰様でグラスも無事買うことが出来ました。自家製ドレッシングを入れて使うとオシャレですね。私も色々試してみようと思います。
ありがとうございました。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
そうでしたか。
快適なジブラルタル・ライフをお過ごしください (^_^)/
ありがとうございました。