T.B.S.F.(TBSF)管理人の本当のひとりごと/日記

ややこしい話しは厳禁、ラフに言いたい放題。
『家族』「料理」「キャンプ」「釣り」をこよなく愛する早期退職プー太郎オヤジのひとりごと(日記)。
※キャンプも釣りもコロナ禍で自粛中な為行けてません(涙
 インドアの趣味である料理ネタばかりだけど、
 それも悪くないと思い(諦め)始めた今日この頃、なんだかなぁ。。。
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死ぬかと思ったソロキャンプ in 成田ゆめ牧場

先週の火曜(11/12)のこと。
目が覚めるとあまりに天気がイイので、キャンプへ行くことにした。

前日に『〇〇でヤリが釣れたゾ!!』と友人が連絡をくれてたので、帰りはそこへ寄りたいという欲張った気持ちもムクムク。。。
日を改めるのも手ではあるが、待ちきれない。
新しいキャンプ場へも行ってみたい。
早めに帰宅してわざわざ出かけるのは現実的ではないので、やはりキャンプとタナゴを両立させるにはそのポイントを通るキャンプ場限定だな。
新しいキャンプ場は逃げないし、ある意味いつでも行ける。
諸々葛藤はあったけど、やはりタナゴ釣りの勝ち。
ぅ~ん、ど~考えても現時点だとそんなキャンプ場は知る限り1つ。
ってことで、連チャンだけど成田ゆめ牧場に決定~♪
 
そんなこんなと悩んでたので出遅れた上、急に決めたので途中食材を買い出ししつつ向かった。
到着したのは午後2時30分、直ぐに設営開始。
今回もタラスブルバALRPとムササビの組み合わせ。
この組み合わせは前回初めてだったにも関わらず小振りな為か、取り回しが楽で設営しやすかった。
(両方とも前回が初おろし。)前回とは違う感じにしたくて試行錯誤しながら何パターンか試して見たが、今ひとつしっくり来なくて結局同じ張り方に落ち着いた。
今回はそんな訳で30分程もたついてたので、終わったのは3時近く。
まずはビールだな。
小物類を引っ張り出しつつビールも準備して、くつろぎタイム。ここで友人に連絡を入れてみた。
「〇〇でヤリが釣れてるそうなので、土曜日一緒に行ってみね?」
すると、
「前日の金曜は健康診断でバリュームを飲むのでトイレの無いところは不安。」
とのことだった。
そりゃ無理だな、また別の機会にってことで話は終わった。
明日は元々単独だけど、楽しみだ。
(後に結果的にはそんな場合ではないといった事件が起こる。)
 
それにしても天気は抜群!季節柄それ程気温は高くないが、設営後のビールは旨い!
その為持って来ただけ飲んでしまって切りがないので、今回持って来たのは3本。
普段なら飲めない量も何故かキャンプでは飲めるから不思議。
 
ビールを飲みながらボーッとしてたので、ただでさえ遅い昼食が更に遅くなってしまった。
今回の昼食は焼肉。
あっという間に薄暗くなってるし。。。(汗
絵的には晩飯だな。お陰で昼食が終わるや否や、すぐに夕食の準備開始。
 
今回の夕食は鍋。
小鍋っ子を持って来たけど、なんかイイ感じ。
LODGEの6.25インチのWOKに味噌と数種類の調味料と水を少々入れたら具材を並べて着火。
本日の具材は野菜、豆腐、キノコ、肉(鴨、鶏、豚)、魚(タラ)。
今回もAO(ウィスキー)を持って来たので、それを準備したら後はチビチビやりつつ煮えるのを待つだけ。
写真だと伝わり難いけど、LODGEのWOKと小鍋っ子の組み合わせは和洋折衷なのに雰囲気抜群だな。
出来上がった鍋で一杯も最高~、やっぱ寒い日は鍋が旨い。
だがあまりにも遅かった昼食のお陰で普段ならこんな小鍋の2便3便は当たり前なのに、2便の途中でもてあま気味。
出遅れ~の、途中もたもたし過ぎ~の、そのあおりで少々飛ばし過ぎ~の、
「食のジェットコースターや~~~♪」
と、このあたりではまだご機嫌で居られた。
食事を終えると一通り片付けて、のんびり。
手元はUCOの灯りで照らしつつ、今宵は満月を眺めながら一杯、乙だね。トイレへ行くのにライトが不要なくらい明るいけど、それがまた自然の光なせいか奇麗だけではなくとても心地よく辺りを照らしてる。
一眼ではなくiPhoneなのであまり奇麗に撮影できないのが残念だ。
今回はもったいないので焚火は中止して奇麗な月を満喫することにした。
ちなみに中秋の名月だった9月13日あたりはキャンプを予定してたが、台風でそれどころでは無かった。
この日は中秋の名月では無いけど、お見事でした!!
  
満月を楽しんでると、UCOのろうそくが切れた。
そこでちいさなオイルランタンにチェンジ。これは安い中華製のわりにしっかりした作りで雰囲気も悪くない。
UCOのランタンに入れて使うつもりだったが、こびり付いたろうそくを掃除する必要があるので今回はそのまま使った。
こいつのオイルが切れたら寝ようかな。
ここまでは最高の気分を満喫出来た。
 
 
1時間30分程でオイルは切れた。
ランタンも消えたことだし十分満足出来たので、そろそろ寝ることにした。
細々としたものを片付けてテントへ入って寝始めると、微妙に寒くてなかなか寝付けない。
普通であれば体は徐々に温まって気が付けば落ちてるんだけど、今回に限っては逆に少しづつ寒くなっていく。
 
実は用意しといたシェラフや毛布などの“寒いときグッズ”を一式忘れてきた。
家を出てからわずか数百メートルのところで気付いたが、「天気も良いし今までの装備でも大丈夫!」と根拠のないヘンな自信から取りには戻らずそのまま向かってしまった。
 
“寒いときグッズ”を忘れたとはいえシェラフは2枚(夏用とスリーシーズン用)あるが、それを重ねても寒い。
そのうち体がガタガタと激しく震えだした。
ダウンジャケットを着たが治まらない。
更にその下にULダウンを着てみても、どんどん寒くなっていく。
最後の手段であるホカロンを貼った。
首筋、腰、両脇(脇の下では無い、体の脇側)。
本当は脇では無くて内ももに張りたかったが、既にそこまで着てるものを脱げる元気も気力も失せているので脇に張るのが精いっぱいだった。
 
それでも震えは止まらず意識もなんとなく遠のいていくようにも感じる。
元々2枚重ねのシェラフに潜り込んだ時に着てたものはシャツ2枚に冬用インナーとフリースだったが、その上にはULダウンを着て一番上はダウンジャケット、更にホカロンを持ってしても状況は改善されないなんてことは、秋の夜だと自分の感覚ではありえなかった。
例え寒くても自分の考える秋のキャンプではそれで困った記憶は無いので“寒いときグッズ”を忘れても「まだ冬じゃないしな。」といった安易な気持ちで居られたが、11月に入ればたまらなく寒い日だってあるので舐めたらそれこそ死を覚悟なんてことにもなりかねない場合もあるってことを痛感した。
いや、気温よりも体調の問題なのか?
(まさにそーじゃん!!)
 
何れにしても今回はこれ以上何も出来ないのでただただ震えながら朝を待つばかり。
長い人生ココまでガタガタ震えるほど寒い思いをしたのは初めてだった。
知らない間に眠っててそのまま目は覚めることなく、以上終了(異常終了?)~!
なんてことも頭を過った。
 
顔面もどんどん冷たくなっていくのでフードを被ろうとして、脇の下に挟んで温めていた手をシェラフの外へ出すと瞬間的に激しく冷たくなった。
思わず表面が凍ったのかとまじまじ見てしまったほど。
あげく何故かダウンジャケットに付いてるはずのフードが無い。
仕方ないので頭もシェラフへ潜り込ませたが、シェラフはマミー型ではなく封筒型。
(当たり前なことだが、今更ながら寒いときのシェラフはマミー型だとつくづく。。。)
 
そんな状況が現実に起こっていることだということが、いつまでたっても頭では理解できず受け入れることが出来ない。
そのうち頭の中は真っ白に近い状態で何も考えられず、体はほとんど動かすことが出来なくなっていた。
ところが!
幸いなことにそのあたりから外が薄っすら明るくなり始めると気温は急激に上がり(とはいえおそらく今起きた普通の人はかなり寒いと感じるように思う。)、少しずつ震えは止まっていった。
 
寒いと感じる感覚は残っていたものの、震えが止まったのは7時近く。
結局寝たのかなぁ?
いや、寝てたら死んでたのかも?
わからないけど、とにかく生きて朝を迎えられたことに感謝。
 
一旦テントから出てみようとしたが、体はまだ動かない。
しばらくじっとしていた。
なんとか這い出ることが出来たのは8時。
直ぐに帰りたかったけど、撤収準備が出来るほど体は動かない。
そこで諦めてテントへ戻り眠りながら体を休めることにした。
 
決して心地よくは無いが、震えてた頃と比べたら気温は上がって天国に感じる。
目を閉じてじっとしていると自分的な極限状態だったせいか爆睡(=安眠)までには至らなかったが、うとうと位は出来てたように思う。
11時に目が覚めて再び這うように外へ出てみたところで、体が動かないのは先ほどとそれ程変わらず。
だがいつまでもテントに籠ってる訳にはいかない。
そこでなんとか椅子を引っ張り出してきて、そこへ座ってじっとしていた。
椅子はヘリノックス。
いつも盗難防止のために車へ放り込んでから寝るが、その際ほぼ畳まずそのままなので軽いしまさに引っ張り出すだけだから助かった。
 
1時間ほどぐったり座ってると微々たるものではあるが先程よりは体も動かせるようになったので、休みながら少しずつ撤収準備開始。
ムササビもALRPも潰すだけで精いっぱい、とてもじゃないけど畳めない。
ムササビはペグを抜いた状態で、ALRPはアルミフレームを抜いた状態でそのまま丸めて車へ放り込んだ。
グランドシートはぐしょぐしょに濡れてるけど、乾かしてる余裕などない。
これも適当に折りたたんで放り込む。
意外とこんな時に重たく感じたのは米軍払下げのコットンブランケット。
体が思うように動かない時にこれをバサバサ掃って折りたたむのはかなりきつかった。
最後はヘリノックス。
こんなもんでさえ畳むのが辛いとは。。。(涙
 
撤収準備と言っても、たったこれだけなのに1時間掛かった。
すこしの間車中で休むと、やっと出発。
最後にトイレへ寄ったが、そこでも再びトイレ前に駐車したまま車中で休憩。
その後は気を貼りっぱなしで一気に帰宅した。
 
やっとの思いで到着、15時くらいだったかな。
我ながらよくぞ無事帰宅出来たもんだ。
ある程度車から道具を下したが、途中で挫折。
というより見るに見かねた奥さんから「もうやめよう、明日手伝うから。」そう言われると、気が抜けたようにそのまま動けなくなり水だけ飲んでその日は終了。
 
結局帰宅した日から2日間(水~木)は動けなくて何もできないまま自分の部屋で横になっていた。
その間口に出来たものは水のみ。
金曜の朝になるとようやく卵スープを口にすることが出来たが、昼は無理だった。
夜は食べやすそうな鍋を作ってくれたので、ここでやっと何かを食べてる感のあるスープとほんの少しの野菜を食べることが出来た。
流石に風呂へ入りたかったが奥さんに「どう見てもまだ無理としか思えない。」と、止められた。
それもそのはず、
なんとか食べられてもほんのわずかだし、体だって相変わらずまともに動かせない。
 
土曜になってやっと普通に固形物が食べられるようになった。
朝はトースト、昼はグラタン、夜はポテト。
この日の夜くらいから急にある程度動けるようになった。
やっと風呂の許しが出たが、色々な意味で嬉しかったなぁ。。。
奥さんはこちらの風呂が終わると念入りに掃除したらしいが気持ちはわかる。
 
 
日曜になると、
やっと朝から普通(でも無いけど)に動けるようになり、気持ちも楽になって来た。
 
普通に朝食が終わって、コーヒーを飲みながら2人で録画を観ていると、 
今回キャンプへ出掛ける前に、
「キャンプもいいけど、ドロドロになったら恥ずかしいので洗車しといてね。」
と言われてたのに出来なかった。
だが、こちらはおとがめ無し。
 
ところがというか、やっぱりというか、案の定というか。。。
「復活するまで随分時間掛かったね。
キャンプは意外と体力消耗してるんじゃないの。
普通の人と同じに考えてちゃダメでしょ。
というよりも昔独りでキャンプしてた時と同じ体力じゃないから。
なんで早期退職して何年も仕事してないのよ。
そうしなきゃならない持病を持ってるんだから、
免疫力だってそれなりでしょ。
冬の雪山のキャンプじゃ無くたって、
普通の人が耐えられる程度の寒さでも体力が着いて行けて無いんじゃない。
昔は大丈夫だったってのは今じゃ通用するわけも無く、
子供じゃないんだからちゃんと自分の体のことを考えながら行動しないとネ!」

と。
この時ばかりは、
「は~い (^_^)/
全て仰る通りですm(_ _)m」

と素直に言えた。
二言三言(より多いけど)程度で済んで良かったな。
と、思ってた所に、
「そーだ、何かあっても直ぐ帰れるようにキャンプの時は禁酒にすればいいんだよ!」
と、とても良い提案をしたでしょとでも言いたげな満面の笑み。
流石にそれは。。。
その為のキャンプと言っても過言では無いので、苦笑いを返しながら沈黙を貫いてなんとか乗り切った。 
 
 
軽々しくそんな言葉を使うと冒険家や探検家からは馬鹿にされそうだが、普通の人が普通に生活してる中においてはこんな程度でも『極限状態』と思ってしまう。
これ以上状況が悪い場面に遭遇することはそう多くは無いように思う。
と、前置きしといて、
『極限状態』を自覚したことは今まで生きてきて今回で2回目。
最初は若かれし頃3人で登山中に遭難したとき。
真冬では無かったけど食べ物も水も底をついてしまったがひたすら歩いていると、暗闇に浮かぶ灯りを見つけそれを頼りに突き進むと山小屋へたどり着いて助かった。
友人2人はほとんど歩けず、励ましあいながら抱えるようにして灯りを目指して歩いた。
この時も確かその晩は何も口にはできず、直ぐに朝まで爆睡したように記憶している。
ただ若かったせいもあるだろうけど、翌日には回復していた。
翌朝起きると県の職員の方(多分)が病院へ連れて行ってくれるとのことで迎えに来てくれていたが、3人とも大丈夫ってことで駅まで送って頂き電車へ乗り換え直ぐに帰宅した。
(若いって、凄い!)
 
今回はオヤジだし単独だし帰宅後のことも含めて、トラウマとなって心に刻まれてしまいそうなくらい辛い数日だった。
そして大変間抜けな話ではあるが、持病持ちであることを再認識した。
 
流石にしばらくキャンプのことは考えたくない心境だな。



コメント

  • えーっと、まずはご無事でなによりでした。
    もしかして低体温症?老婆心ながら単独のキャンプは心配しておりましたが、管理されているキャンプ場なら大丈夫かとも思っておりました。
    体調を考えれば夜釣りなんかもヤバイかも、誘わなくてよかったかなと。
    陽だまりのなかでのんびりと小物釣りが出来るようになったらお付き合いしますよ、まずは体をじっくりと休ませてくだされ。

    ちなみにこちら案の定糞詰まりで、金曜~土曜日もがきくるしんでおりました。

    • まいど~♪
      あざーっす!!

      糞詰まり、大変でしたね。
      年に1度の恒例行事だけど、呑み会とか何か別の行事と重なりがちなんだよなぁ。。。

      もしかしたら低体温症だったのかなぁ?
      3日間も体が動かないことなんて初めてだし、
      とにかく水しか口に出来ない状態も2日って、
      初体験。
      外へは出て無いけど、家の中で普通にしてられるようになったのは今日くらいからかな。
      寒さって体力を激しく消耗するんだと痛切に実感しやした。

      でもでも釣りであればキャンプ程消耗しないと思うので、
      そう言わず夜釣りでも気が向いたら誘ってくださいな。
      その日が体調的に無理なら無理せず「無理!」って正直に自己申告するので!!
      こちらもこれからも懲りずに誘っちゃうよ!!

      ちなみにヤリは黄身練だと確率高いそうですよ。
      ほんの少しグルテン系を混ぜたら途端に別の魚が来るって言ってました。
      今週の天気のいい日に探りに行ってみますね。
      また、よろ~(^_^)/

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